2009年9月23日 (水)

2009年第二十三回放送ーミニマルな癒しの音楽

2009年第二十三回放送は「ミニマルな癒しの音楽」と題してお送りいたします。

ミニマルミュージックというと聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが簡単なフレーズを反復する音楽で1960年代からアメリカを中心に盛んになった音楽です。単にミニマルと呼ばれることもあります。

フレーズ自体は単純な反復のリズムがメインであり、曲として成り立つ最低限度に近いほど、展開も少ないものですが、反復といってもただ反復するだけでなくその中で微細な変化を聞き取るのが目的であり、全体的な視点から見れば決して無駄な反復ではなく、音楽は徐々に展開している音楽といえます。

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スティーヴ・ライヒ(1936-  )

代表的な作曲家としてスティーヴ・ライヒSteve Reich, 写真:1936年10月3日 - )がおり、現代音楽の作曲家ですが影響は現代音楽にとどまらず、ポップス、ロックからテクノ、クラブミュージックに至るまで大きな影響を与えた人物です。もともとライヒのテープループによる実験音楽、「カム・アウト」(1966年)「イッツ・ゴンナ・レイン」(1965年)から最初に着想され、そこから二台のピアノのための「ピアノ・フェイズ」 (1967年)といった生の器楽曲という作品で結実しました。音楽の専門家の間ではよく知られているミニマル音楽ですが、一般にはまだなじみが今ひとつ薄い印象もありますのでこれを機会に知っていただければと思います。

現代の音楽の殆どは何らかの形でこのミニマルミュージックの影響を受けているといっても過言ではなく、特にテクノミュージックトランス系、ドラム’ンベースなどはミニマルミュージックのクラブミュージック版といってもいいくらいこの音楽の影響を受けています。

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ブライアンイーノ(1948- )

このミニマルミュージックのコンセプトをさらに推し進めたのがご存じブライアンイーノです。(Brian Eno 本名:Brian Peter George St. Jean le Baptiste de la Salle Eno, 1948年5月15日 - ) ミニマリズムを究極にまで凝縮し、環境と一体化した音楽であるアンビエントミュージックの創始者として知られ、特にヒーリングミュージックやテクノミュージックに大きな影響を与えました。(ちなみにイーノ自身はヒーリングミュージックは大嫌いといってます) 有名な「Ambient Iー空港の音楽」は現代の音楽の歴史的な金字塔的作品といっても過言ではなく、またK.クリムソンロバートフリップキャビンブライヤーズとのコラボレーションである音楽の強弱を一切なくした「Discreet Music」も後世に影響を与えた作品といえましょう。

ちなみに意外に知られていませんがマイクロソフト社のオペレーティングシステム「Windows 95」の起動音「The Microsoft Sound」は彼の作曲によるものです。

今回はこの2人の作曲家の影響を受けたと思われる作品をご紹介いたします。

放送曲目

1.天沼孝行:小さな魔法

番組でおなじみの天沼孝行さんの新作アルバム「霧幻流転」に収録されている曲です。このアルバムのテーマの中にミニマルがあるため今回の放送のオープニングにふさわしい曲といえると思います。

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2.大野恭史:Stone Garden

大野のアルバムColezo! ストレス解消からの一曲。元々は1989年発表の「瞑想」に収録されていた曲です。大野作品のロングセラー作品です。

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3.松島 工 "Chime"

番組久々の登場の松島さん、アコーステイックやエレクトリック両方でリラックスできるギターサウンドを作っております。その中でミニマル的なサウンドの曲がこの曲です。しかし松岡さんの持ち味である落ち着いたギターサウンドがお好みの方は以下のリンクをクリックしてみてください

ーBGM   大野恭史 "Vision" ー

大野恭史のアンビエントハウスアルバム"metanature"に収録されている曲です。アルバムの中でも人気が高い曲です。このアルバムもおかげさまで海外より高い評価をいただいております。

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4.天沼孝行:移り行く情景

こちらも天沼孝行さんの新作アルバム「霧幻流転」からの曲です。簡単なピアノのフレーズにからむシンセがとても心地よい曲です。

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5.TTNC Pulsation

津田さんのアルバム"Scenes"のからの曲です。エレクトロニカ" というのはまさにミニマリズムに一番影響を受けた音楽ですが、津田さんのしっかりとした音創りがこの編成の最後の曲を飾るのにふさわしくしています。どことなく坂本龍一さんを思わせる曲でもあります。

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9月 23, 2009 文化・芸術 |