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2008年6月 8日 (日)

新癒しの音楽チャンネル第二十二回放送ークラシックの癒しの音楽

癒しの音楽チャンネルー今回はクラシック音楽でよく「癒し」といわれる作曲家の作品を中心に取り上げています。尚、これは当「癒しの音楽チャンネル」の番組の趣味も多々入っておりますので必ずしも世間一般の「癒しのクラシック音楽」のイメージとは一致しませんのでご了承下さい

本日の曲目紹介は作曲家中心に書きますのでいつもと違います

・ヴォルフギャング・アマデウス・モーツアルト(1756-1791)

Mo  クラシックで「癒し」というと間違いなくモーツアルトの名前が出てきます。特に音楽療法の世界では各方面で取り上げられ一部の音楽療法の専門家の中には「モーツアルトの音楽でなければいやしの音楽とはいえない」などという極端な考えを持っている人も少なくありません。そこまで云ってしまうことに関しては癒しの音楽チャンネルのプロデユーサーの大野としては異論が多々ありますが、しかし稀代の天才のモーツアルトの音楽には不思議な魅力があるのは事実であり、そうであるがゆえに中にはモーツアルト効果*注1 を提唱するドンキャンベルのようないわば狂信的ともいえるファンがいるのかもしれません。

 モーツアルトは云わずと知れた古典派の大作曲家ですがその音楽はいわゆるクラシックファンを超えて愛されております。またモーツアルトと同時代の作曲家が宮廷の使用人として音楽の仕事を従事していますが、モーツアルトの音楽はそのメロデイーラインがある意味ポップな感じもあります。事実映画「アマデウス」でも貴族階級は彼の音楽に関心を示さなくても、音楽に疎い一般人の方が彼の音楽をよく知っていたように描かれていましたが、あれは事実のようです。今回は彼の代表作といえるアイネクライネナハトムジーク(小夜曲)の第二楽章(1曲目)と晩年の傑作、クラリネット協奏曲イ長調の第一楽章(4曲目)をお送りします。

・ロベルトシューマン(1810-1856)

180pxschuhmann

シューマンいわゆるロマンは初期の作曲家で、日本人にも人気はありますが、あまり「癒し」というイメージはありません。しかし彼の曲の中で最も有名で尚かつ、「癒し」的である曲を今回編成に入れました。

歌曲やピアノ曲で多くの名作を残しましたが、ロマン派の人間に多いのですが、元来神経質な性格が原因で晩年は明らかな「うつ」の症状になり、自殺未遂を起し晩年は精神病院で悲惨な最期を送りました。

本日お送りするトロイメライはピアノ組曲「子供の情景」の中の一曲組曲の中の7曲目の曲です。シューマン本人の語るところによると、『子供の情景』はそれらの作品とは異なる『子供心を描いた、大人のための作品』とのことです。

トロイメライ(2曲目)

・クロードドビュッシー (1862-1918)

2375 いわゆる「印象派」*注2といわれる作曲家ですがこの人も必ずしも「癒し」というイメージはありません。しかしこの「癒しの音楽チャンネル」ではすでに何曲が取り上げています。

今でこそドビュッシーの音楽は人気がありますが当時は革命的ともいえる音楽の技法で作曲し近代から現代の音楽の流れを築いた人でもあります。そのため作品の中のは「癒し」とは程遠いイメージの曲もあるのも事実ですが、同時に「亜麻色の髪の乙女」とか「月の光」という名曲も残しています。今回お送りするのは「ピアノのために」という3曲セットの中の2曲目「サラバンド」です。

サラバンド(3曲目)

・エリックサテイ(1866-1925)

Satie 19世紀末から今世紀にかけての作曲家で前述の作曲家と比べると何となくマイナーなイメージがありますが。いろんな意味20世紀音楽の先駆者といえる人です。特にサテイの影響は現代音楽や環境音楽、ヒーリングミュージックまで幅広く、その意味ではこの「癒しの音楽チャンネル」にとっても重要な作曲家ということができます。

 サテイの考え方は当時としてはあまりに斬新すぎて「音楽界の異端児」、「音楽界の変わり者」などといわれますが、上延のドビュッシーもラヴェルも、その多くの作曲技法はサティによって決定づけられたものだと公言しており、印象主義の大作曲家たちはサティへの尊敬の念をずっと忘れることはなかったといいます。また「家具の音楽」(ムジークインテリオール)というものを提唱し、それはなお『家具の音楽』自分の作品全体の傾向を称してもそう呼んだとされ、主として酒場で演奏活動をしていた彼にとって客の邪魔にならない演奏、家具のように存在している音楽という概念でした。これは現代のBGM、環境音楽の概念を始めて打ち出した作曲家であり、その考え方は現代音楽のジョンケージや環境音楽のブライアンイーノにも影響を与えたということもできます

今回はそのサテイの一番有名な曲「ジムノペデイ」から一曲目をお送りします。

3つのジムノペデイよりジムノペデイ第一番(5曲目)

*注1 モーツアルト効果: モーツァルトに代表されるクラシック音楽を聴くと頭が良くなる、病気や精神病にも特別な効能があると主張される効果。1990年代に行われた心理学研究に端を発するが、徐々に拡大解釈されるようになり、現在では音楽産業や教育分野で消費者の関心を惹くために喧伝されることが多い。ちなみに「癒しの音楽チャンネル」のプロデユーサーはこの考え方には批判的である。

関連ブログ:

・モーツアルト記念の年の最後ですがいわゆるモーツアルト効果について(2006年12月27日)

250周年のモーツアルト狂騒曲(2006年5月7日)

*注2 印象派: 意外に知られていないがドビュッシー自身は「印象主義」という範疇化を嫌悪しており、まして印象主義作曲家を自称したことは無い。

6月 8, 2008 クラシック音楽 |

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